この世から消えようと思ってたけど玉置浩二の歌声で生きようと思った話

 

 

某年某月某日、愛する命が空に行きました。

 

 

まず私の話を少ししますね。
80年代生まれ。若いころ周りはジャニーズにはまっている子が多かったです。
スピッツやゆず、安室奈美恵、B'z・・・小室ファミリー全盛期。
カラオケも好きだったし、音楽もそれなりに聞いてたけど特定の誰かに“ハマる”ということはなくて。

ある日、玉置浩二の田園をTVで見る機会があったのですが、脳に衝撃がはしりました。歌詞とメロディーに一瞬で引き込まれ、大好きな歌になりました。(もろもろ、敬称略)

しかし、そこで他の安全地帯や玉置浩二の曲を聞こう!調べよう!とはならず、ただ、”田園”という曲1曲が大好き!という状態です。

それからはたまに落ち込んだり、気合を入れたいときに聞くお気に入り曲として、田園は私にそっと寄り添ってくれている、そんな存在でした。

 

そこから数年たち、玉置浩二の田園をあまり聞かなくなっていました。もしかしたら当時つらいこととかもあまりなく、落ち込んだりしなかったので聞く機会も、思い出す機会も減っていたのかもしれません。

また、昔はちょこちょこ話題になってお騒がせアーティストみたいなイメージもあったし(これはのちに理由があったと知る)、特にそれ以上のめりこむまではいかなかったんですよね。

 

 

さて、某月某日、空に愛する命を見送った頃にお話を戻しますね。

私は基本的に精神が強い方だと思います。今までありがたいことに挫折したり、絶望したり、大きな壁にぶち当たったことも、めちゃくちゃ苦しんだり悩んだこともありません。嫌なことはもちろんありましたが、あってもすぐ忘れるようなタイプでして。
自他ともに認めるくらい気が強く、若いころから会社でも違う!と思ったことは上司はもちろん、社長にだって意見を伝えるくらいは余裕。
そのせいか仕事で悩んでつらい・・・というようなこともなく、仕事もプライベートも特に何の不自由もなく、平凡に生きてました。

 

ただ、”死”という、私にはどうすることもできないことが起きました。
少し前から病気だったためある程度の覚悟はできていましたが、大好きであたたかかった命が目の前で消えていくのを見て、最期の瞬間が目に焼き付いてかなりの悲しみと絶望感が押し寄せていました。

 

骨を拾い泣いて、そのあと数日泣いて、ご飯も食べれなくなりました。
でも時がたつと、おなかもすいてきて、ご飯も食べられるようになったし、まあまあ心の整理ができて落ち着いたかな?…さすが私強いな~とか思っていたのですが、
ある日ベッドで一人寝ていると急に自然と
”この世から消えよう。もう生きてても意味はないのだから”

と思うようになっていました。この世の水分を全部使ったのかと思うくらい泣き果てた後は涙も出なくなっていました。
当時の私の場合、暴れて悲観して死んでやる!みたいなのとはまた違って、”無”の感情のまま、〈ああ、もう私も空にいこう。〉という感じでした。

子供のころからよく映画を見て泣いたりもしてましたが、感情がうまく動かなくなっていたのか、そういうこともなくなってただただ 常に喜怒哀楽もない”無”で じゃあもう生きててもすることないしなあ…どうやっていなくなろうかな。みたいな冷静な感じです。

 

そこから詳しくは割愛しますが、自分で思っている以上に心身のダメージを受けてしまっていたんですよね。挫折したこともないし、立ち直り方がわからないんですよ。なぜ私だけが生きているのか?

 

心は折れたまま、ただ時間が過ぎました。

 

で、時間だけはどんどん過ぎ、毎日とくにやりたいこともなく、暇なのでYouTubeを見たりしていました。

そこで久しぶりに玉置浩二の田園を見たんです。いくつかある田園の動画の中でも、シンフォニックコンサートの時の田園にたどり着いたのですが、
この時に目にした田園は初めて聞いた時の衝撃と同じくらい、かなりの衝撃が走り、動画を見るのが止まらず、自然と涙があふれてきました。
気が付くと、体も心も震えるような感覚がよみがえっていたんです。

”無”じゃない、眠っていた感情の波が私の体を駆け巡り大爆発してる感じです。

 

youtu.be

それはそれは素晴らしくて何度も何度もリピートしました。
もう枯れたと思っていた私の水分はまだ目に残っていたようです。

オーケストラの美しい音と玉置浩二の海にも空にも大地にも360度全てに広がる美しい声が恐ろしいほどマッチしていました。

そのあと、今までは特に他の曲を聞く気にはなれなかったのですが、安全地帯の曲、玉置浩二の曲をどんどん見て、聞くようになっていきました。

 

もう本当に砂漠で水を見つけた人のように、カラカラのなにかを潤したいのか、無我夢中で動画をあさったり、iTunesダウンロードしたりしました。

”生きていくんだ、それでいいんだ”
が脳内をキラキラと駆け回り、
いつしか、どうせこの世から消えるなら…消える前に生で玉置浩二の田園を聞きたい…という気持ちが私の中に生まれていました。

 

そんなこんなで、”無”を回避した私ですが、色々バタついてたのもあり、コロナ禍になったりと…本気でコンサートに行ってみようかなあ…と動いたのは2022年に入ってからのこと。

 

とある日、私は関西に住んでいるのですが、billboard classics 玉置浩二35th ANNIVERSARY LEGENDARY SYMPHONIC CONCERT 2022 “Arcadia -理想郷-” で玉置浩二が西宮に来ると知りました。特に見たいと思ってたオーケストラバージョンです。
オーケストラ版の田園が見れるかもしれない!
もうここを狙うしかない!!!
そう思いましたが、もちろん大人気でチケットは完売。機材開放席を狙い、なんとか前日に1枚奇跡的にとることができました。

当日チケット交換してもらい、入場。真ん中列通路あたりでとても見やすいお席でした。

待ちに待った、生の玉置浩二。 
私は手が震えていました。
興奮しすぎて実はあまり覚えてない部分も多いのですが、玉置浩二が出てきた時の感想は”本当に実在するんだ…!!!!!”ということでした(笑)

出てきた瞬間会場の空気が変わるんですよね。オーラもすごい。

 

存在してることすら不思議というか。ずっと体がフワフワした感じで、ずっと涙が出ていました。
玉置浩二が出てきた瞬間泣いていたので、横の席の方は少しビックリされたかもしれませんね(笑)
知らない曲もありましたし、そもそもセトリなどの予備知識は入れず挑んだのですが、どの曲も最高というのは大前提として、ここで初めてJUNK LANDという曲を聞いたときは脳がぶっ飛び息ができなくなりました。
呼吸をするのを忘れるくらい。

 

なんというすごい曲なんだ?

なんというすごい歌詞なんだ!

なんとういう素晴らしい歌声なのだ!!!!!!!!!!!!!

と。

過去映画やコンサートや舞台などいろいろ見たこともありますし、感動もしましたが、
ここまでの衝撃を受けたのは田園以来。(でも結構早くに来ましたね笑)

そしてこのコンサートで、
”この世から消える前に、一度玉置浩二の田園を生で聞きたい” という、この夢がかなったんです。

夢なのか、ここはすでに天国なのかなにかわからないままそのコンサートは幕を閉じ、玉置浩二は腰低くお辞儀をして帰っていきました。

 

すると、コンサートの後、”生きてても意味がない””もうこの世から消えよう”
そういう考えがいつの間にか吹っ飛んでいて、次の目標が、次の夢ができたんです。
人間の欲!!!

”もっと近くで、目の前で玉置浩二の歌声を浴びたい!!!他の曲ももっともっと生で聴きたい!”という夢が生まれていました。

 

コンサート終わり家に帰ってすぐにファンクラブに入会。

その後、玉置浩二 Concert Tour 2022 故郷楽団 35th ANNIVERSARY 〜星路(みち)〜ツアー開催が決まり、Cherry 会員先行予約で申し込み、当選。

先日、8月13日の[兵庫] 神戸国際会館こくさいホールに参加してきました。

 

そこでチケット発券するときに目を疑いました。
なんと1列目○○番。 慌ててホールのサイトで座席を見るとど真ん中エリア。

すぐに、仏壇に向かってすごい良い席があたったかもよ~!と話しかけました。
ただ、この段階では高ぶる感情はそこまでなく、なぜかめっちゃ良席ということに(=”もっと近くで、目の前で玉置浩二の歌声を浴びたい!!!”という夢がもう叶うじゃん!!?という意識がなかった)あまり頭が回っておらず、当日を迎えました。

 

余談ですが、まずこんな時期なので体調を万全に、1週間前から絶対人ごみには行きませんでした。
もしも、もしも最前列で迷惑かけたら嫌なので、変に(?)玉置浩二さんや演奏者の方が目がチカチカしたり幾何学模様柄の服とかで目が回ったりしないように、(?)目立たないようシックで無地の服、髪の毛も邪魔にならないようにピッチリセットして、行き帰りはガードメガネ、公演中はこっちの呼気が届かないよう(?)二重マスクにて参加しました。

玉置浩二の歌声を浴びる万全の体制です!

(グッズも記念に購入~!)

1列目の席に座り驚愕しました。1列目を舐めてました(なんで)
やっと実感がわいてくる…
1列目っていっても機材を置いていたり、ステージから数メートル離れてる会場もあると思いますが神戸は本当に目の前だったんです。

公演がはじまり、
(現在のコンサートなのでセトリできるだけネタバレ避けていますがもし見たくない方は以降ご注意くださいませ↓↓↓)

 

↓↓↓

 

本当に目の前で玉置浩二が歌ってる!!なにも私の前に遮るものがない!!!声や呼吸がダイレクトに響いてくる距離で私は聞いている!!!!とめちゃくちゃ感動しました。
玉置浩二の呼吸も皺も、のどの動きも全部しっかり見れます。靴もツヤツヤでした。

(※ここからは、不快に思われたらすみません・・・。最前列センターエリアという場所でそう見えた勘違いでしょwと思ってゆるい気持ちで読んでくだされば幸いです!)

 

何度も何度も何度も目が合ったまま歌ってくれて、優しい顔でウンと頷いてくれてるようでした。(そのように見えた@私調べ)
目の前で玉置浩二が歌う姿は想像以上の興奮体験で、素晴らしい歌声すぎて、歌詞が心に刺さりすぎて、涙だらだら鼻水ずるずるでマスクもびしょびしょになってました。
1秒も目をそらさずに玉置浩二の歌う姿を目に焼き付けたいのですが、涙が止まらずタオルで目をぬぐった後顔を上げたら心配そう(?)に見てくれていて目が合う、みたいな。

All I Do 涙をふいて~♪ →で目が合う!!!涙を拭いてる私と!!!!!!!!!


涙が溢れて とまらなくなって 小さな光を探した夜に 必ず僕を照らすサーチライトは そうなんだ 君なんだ 君なんだ・・・♪
→で、また目が合う!!!涙を拭いてる私と!!!!!

みたいな歌詞とリンクしまくっている感じでした(笑)なんだこれは!?!?USJの体感アトラクションか!?!?!!!と思うくらいなんかリンクしていました。
(・・・と私の都合の良い感じで解釈させてくださいませ。すみません)

 

そして、田園で『生きていくんだ、それでいいんだ』力強くそう目の前で歌ってくれました。

※色々書きたいことがありますがかなりネタバレにもなりそうなのでここまでで。

 

夢のような時間は本当にあっという間に終わりました。

玉置さんの歌声って、今回かなり近くで聞いてるのですが、なんていうか、
”声”が”耳に届いてる”というより声がそのまま脳や心臓のあたりに届いている感じです。
ネットで一時期流行ってた”きこえますか…あなたの心に直接呼びかけています…”みたいな感じでしょうか。(伝わるかな)(伝わらないよね)(申し訳ありません)


生きていてよかった。
心の底からそう思えました。

 

 

実はこのコンサートの日、13日は月命日でした。
1列目でこんな体験ができたのは、”生きていくんだよ、それでいいんだよ”
と、プレゼントだったのかもしれません。
家についてすぐ、ありがとうね!!玉置浩二すごかったよ~!!と話しかけました。

 

さて。これで2つの夢が叶ったので、次の夢を考えています。

私はまだ生きていかないといけない。

 

この世で生きる意味がわからなくなり、感情がなくなっていた私が、玉置浩二の歌声で本当に救われたことを記録に残したくて、ここに書きました。

もし、どうしようもなくつらい人、涙が出てしまう人、元気になりたい人…背中をさすってほしい人、背中を押してほしい人。

一度玉置浩二の歌声を聞いてみてください。
きっときっと、あたたかい気持ちになれると思います。

 

 

玉置浩二さん!安全地帯さん!!!本当に素敵な歌をありがとうございます!!!!!!これからもよろしくお願いいたします。

私の脳天直撃したJUNK LANDのYouTubeを置いておきますね↓

 

youtu.be

 

 

 

THE BEST ALBUM 35th ANNIVERSARYアルバムもでていますよ~!

名曲を一気に聴きたい方はどうぞ

とこちらも

 

 

長文を読んでくださって、ありがとうございました。

では、皆様素敵な一日を。

 

ラクタだけど、心を込めて。

中野より。